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外来患者が安静に出来るようにしつらえてある部屋に、
車椅子で連れて行かれて、そのままストレッチャーの
ような簡易ベッドに移されました。
看護師さんたちが急いで心電図を取り付け、
キャスター付きの小型モニターがベッドの横に置かれました。
天井を見るしかない時間が始まりました。
容体は安定してきているとは感じましたが、
胸の不快感は相変わらず続いていました。
看護助手が声をかけに来てくれました。
「大丈夫ですか」と笑顔を見せながら、横のモニターを確認したのです。
モニターの画面はベッドサイドに立つ人の方向を向いていて、
わたしには見えません。
その人は、モニターを見るなり表情をこわばらせて、
作り笑いを浮かべて、そそくさと立ち去っていきました。
これは相当悪いのかも知れないと察知して、
そのモニターに手を伸ばし、引き寄せました。
何と、そこに見たのは、とても人間の脈拍とは思えない、
フワフワと画面の上方に飛んでいくような落書き線でした。
心臓がこの拍動で血液を送っているとは、到底考えられません。
ああ、とうとうわたしの人生もこれで終わるんだなあと、
その瞬間、重い実感を伴って理解したのでした。
その状態のまま、長い時間が経過したように思えました。
実際、1時間ぐらいはそこで休んでいたようです。
生きることを諦めそうになる気持ちを抑えて、
気丈にしていようと自分を励ましました。
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