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バスに乗っていたり、道を歩いていたり、
ごく普通の生活をしている時に、突然胸が苦しくなってくることがありました。
最初、気づいた時は、半年かワンシーズンに1回程度のことで、
たまたま疲れが出たのだろうという軽い気持ちで、
しばらくじっと座っていて、そのうちに症状は消えていきました。
1〜2分後には、まったく何もなかったかのように、
元通りの自分の生活が出来たのです。
一年ぐらいそういう状態だったと思います。
あらためて意識すると、頻度が少しずつ上がってきているように感じました。
それも、苦しさが増しているようでした。
会議中に、自分が話をしているのに、その間、
ずっと胸が締めつけられるような痛みに曝されていて、
自分でも何を話しているのか、誰が、どんな質問をしているのか、
把握しにくい状態にまでなっていました。
百貨店で買い物をしていても、脈がおかしくなり始めると、
立ちくらみがしたり、ひどい時には、立ったまま意識がもうろうとなっていました。
これでは仕事に支障が出るし、仕事中に殉職したなどと、
あまり嬉しい結果が待ってているとは思えなくなりました。
ある日曜日、自宅で一人過ごしている時に、
たまたま同じ症状に見舞われました。
携帯で家族を呼ぼうとも考えましたが、
数分経ったら元通りピンピンしているのだから、
わざわざそんな連絡をもらっても、大げさだと笑われるだけかも知れない、
そんな思いが脳裏を横切り、苦しさが過ぎ去るまでじっと我慢しました。
しかし、とうとう耐えられなくなり、これならいっそう、
自力で何とか動ける内に、タクシーを拾って病院に行こうと考えつきました。
病院の休日の緊急外来の窓口でぐったりしていると、
やがて診察の番が回ってきました。
症状を細かく説明すると、若い担当医は、
これは心筋梗塞の予兆であるかもしないから、
月曜日に遅れなく専門外来にかかるようにアドバイスを受けました。
実は、本当は不整脈だったのですが、
このドクターのアドバイスで心臓にとても強い病院のお世話になれたので、
一命を取り留めることになっていったのです。
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